腎血管性高血圧とは?

腎血管性高血圧は腎動脈の狭窄性病変による腎虚血のため惹起させる

全身性の高血圧で、全高血圧患者の1~2%を占めています。

腎動脈狭窄の原因として、粥状動脈硬化は高齢者の男性に多く、

若年者では線維筋性異形成の頻度が高くなっています。

若年女性で大動脈炎症候群が腎血管性高血圧を呈することもあります。

虚血腎組織の傍糸球体細胞からのレニン分泌が亢進して、

アンジオテンシンやアルドステロンが増加することが

血圧を上昇させると考えられています。

身体所見では半数の症例に腹部血管雑音が聴取できます。

低カリウム血症を伴う高血圧症例で、安静時の血漿レニン活性が高値の場合は

腎血管性高血圧が疑われます。しかし、血清カリウム濃度は正常値であることもあり、

また慢性期には水やナトリウム貯留などの影響で、血漿レニン活性も正常値を示すことも多いです。

高血圧の病歴や片側腎萎縮などにより腎血管性高血圧が疑われる時は、

アンギオグラフィ、CTアンギオグラフィ、MRアンギオグラフィなど行います。

腎動脈狭窄の所見があった場合、カプトプリル負荷試験で血漿レニン活性が著明に上昇するか確認する。

腎動脈狭窄に対しては可能な限り血行再建術をはかるのが原則となります。

病変が主幹部の1ヵ所で短い場合には、外科的手術ではなく、経皮経管腎血管形成術が行われます。

狭窄部が長く病変が多岐にわたる場合などでは、外科的な血管バイバス手術の対象となります。

薬物治療を行う場合では、アンジオテンシン変換酵素阻害薬または、

アンジオテンシン受容体拮抗薬を中心に、降圧が不十分であればカルシウム拮抗薬、β遮断薬を併用します。

腎性高血圧は二次生高血圧

腎性高血圧は二次生高血圧の一つで他にも、急性・慢性糸球体腎炎、急性・慢性腎盂腎炎

糖尿病性腎症、多発性嚢胞腎、膠原病、腎血管性高血圧などが原因で高血圧になります。

これらの疾患の頻度は、少ないのですが、外科的手術などにより根治が可能である場合も多いのです。

治療がなかなか進まない高血圧やそれまでコントロールされていた高血圧が増悪した場合、

若年性高血圧や高齢になってから発症した高血圧、家族歴が認められない場合などは、

二次性高血圧の可能性を考え、病院受診をしましょう。