ACE阻害薬は、血圧を上昇してしまうアンジオテンシンⅡを作るACEという酵素の働きを阻止する薬です。私達人間の体には、塩分(ナトリウム)が必要です。この塩分(ナトリウム)が体から失われないようにする『レニンーアンギオテンシン』と言う仕組みが元々備わっています。

血液の中にはタンパク質のアンギオテンシノーゲンいう物質があります。これは何の働きもしません。そこに、腎臓から分泌されたレニン酵素がアンジオテンシノーゲン”に働きかけるとアンジオテンシンⅠができます。

このアンジオテンシンⅠにACE酵素が働きかけるとアンジオテンシンⅡになります。この仕組みが私たちの体内から塩分(ナトリウム)が失われないように働いています。
ACE阻害薬の効果

そのアンジオテンシンⅡという物質は、血管を収縮させたり腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があるため血圧を高くしてしまうのです。ACE阻害薬は、血圧をあげるアンジオテンシンⅡを作らないように働きかける薬です。アンジオテンシンⅡが作られなければ、血圧が高くなることは防げます。

そこで、血圧が高い患者さんに処方されるのがアンジオテンシンⅡをつくるのに働くACEと酵素の働きを阻害するACE阻害薬です。またACE阻害薬は、心筋保護作用や腎保護作用なども指摘されおり正常血圧の方で心臓や腎臓を守る目的や糖尿病を合併されている方に使用されることもあります。

ACE阻害薬の副作用

ACE阻害薬の働きはゆるやかで、世界的に広く使用されている降圧薬の1つです。ACE阻害薬で最も多い副作用は、痰を伴わない空咳で、20~30%の人に起こる副作用です。咳以外の副作用では、発疹、かゆみ、味覚障害などの症状がみられることがあります。

また、妊娠する可能性がある女性や妊娠中授乳中の女性の方重度の腎障害がある方で血中カリウム濃度が高い方は使うことが出来ません。




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高血圧の薬の種類

カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬とは、動脈の血管にある平滑筋にカルシウムイオンが流れこまないように、通り道を塞ぐことで血管を拡張させ血圧を下げる働きをする薬です。またカルシウム拮抗薬は、血圧を下げるだけではなく血流の流れも良くすることで、狭心症や心筋梗塞などの疾患の予防にも効果があります。カルシウム拮抗薬の効果と副作用について解説します。
ACE阻害薬
ACE阻害薬とは、血圧を上昇してしまうアンジオテンシンⅡを作るACEという酵素の働きを阻止する薬です。アンジオテンシンⅡという物質は、血管を収縮させたり腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があるため血圧を高くしてしまうのです。ACE阻害薬の効果や副作用について解説します。
ARB拮抗薬
ARB拮抗薬とは、アンジオテンシンⅡの働きを阻害し、血管を拡張させ、同時に水分や電解質を調整しながら血圧を下げる働きをします。ARB拮抗薬は高血圧の治療に単独で使われることもありますが、カルシウム拮抗薬や利尿薬と併用して使われることもあります。ARB拮抗薬の効果や副作用について解説します。
α遮断薬
α遮断薬とは、自律神経に働きかけ血圧を下げる薬です。交感神経に刺激が加わるとα受容体でその信号を受け取り、それによって心臓が活発に働き、血管が収縮して血圧が上がります。血管収縮の働きに関わるα1受容体の動きを遮断して血圧を下げるα遮断薬の効果と副作用について解説します。
β遮断薬
β遮断薬とは、交感神経の活動を抑制して血圧を低下させます。自分の意思とは関係なく心臓がドキドキしたり、動悸がしたりするときがあります。このとき交感神経の働きが活発になり血圧が上昇していますが、この交感神経の働きを抑制して血圧を下げるβ遮断薬の効果と副作用について解説します。
利尿薬
利尿薬とは、腎臓に働きかけナトリウムの排泄を促します。血中の余分な水分が減り、血液の量が減るので血圧が下がります。また、利尿薬と他の降圧薬を一緒に使うことで降圧効果が増強されるのです。利尿薬には作用する尿細管の部位により3種類に分けられ、それぞれの効果と副作用について解説します。