α遮断薬とは、副交感神経に働きかける薬です。血圧が上がる原因の一つに自律神経などの影響があり、自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

◆交感神経・・・身体が活発に活動する時に優位に働く神経です。
◆副交感神経・・・身体がゆったりとしてリラックスしている時に優位に働く神経です。

人間は緊張や精神的なショック、また、ストレスなどで血圧が高くなると言いますが、これは、心臓や血管も交感神経と関わっており、交感神経が緊張すると心拍出量が増加し末梢血管は縮小する事で血圧を上昇させます。

α遮断薬はこの交感神経に働きかけ血圧を下げていきます。交感神経に刺激が加わると”α受容体”でその信号を受け取ります。それによって心臓が活発に働き、血管が収縮して血圧が上がります。このα受容体には、α1受容体とα2受容体の2種類がありますが、α遮断薬は、血管収縮の働きに関わる”α1受容体”の動きを遮断して血圧を下げる働きをします。

特に、朝血圧が高くなる『早朝高血圧』は、交感神経によるα1受容体の刺激が大きいとされおり、夜、寝る前に服用する場合がありますが、第一選択の薬として使用することはあまりありません。

α遮断薬の副作用

α遮断薬は、副作用なども少なく使いやすい薬です。α遮断薬を服用していると、血管の収縮が阻害され、脳への血液量が少なくなるため、めまい、たちくらみ、ふらつき、動悸、頻脈などが起こりやすくなります。少量から服用し徐々に増量にしていきます。そのほかに、頭痛、頭重感、倦怠感、脱力感、顔のほてり、眠気などの症状が出る場合があります。




スポンサーリンク


高血圧の薬の種類

カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬とは、動脈の血管にある平滑筋にカルシウムイオンが流れこまないように、通り道を塞ぐことで血管を拡張させ血圧を下げる働きをする薬です。またカルシウム拮抗薬は、血圧を下げるだけではなく血流の流れも良くすることで、狭心症や心筋梗塞などの疾患の予防にも効果があります。カルシウム拮抗薬の効果と副作用について解説します。
ACE阻害薬
ACE阻害薬とは、血圧を上昇してしまうアンジオテンシンⅡを作るACEという酵素の働きを阻止する薬です。アンジオテンシンⅡという物質は、血管を収縮させたり腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があるため血圧を高くしてしまうのです。ACE阻害薬の効果や副作用について解説します。
ARB拮抗薬
ARB拮抗薬とは、アンジオテンシンⅡの働きを阻害し、血管を拡張させ、同時に水分や電解質を調整しながら血圧を下げる働きをします。ARB拮抗薬は高血圧の治療に単独で使われることもありますが、カルシウム拮抗薬や利尿薬と併用して使われることもあります。ARB拮抗薬の効果や副作用について解説します。
α遮断薬
α遮断薬とは、自律神経に働きかけ血圧を下げる薬です。交感神経に刺激が加わるとα受容体でその信号を受け取り、それによって心臓が活発に働き、血管が収縮して血圧が上がります。血管収縮の働きに関わるα1受容体の動きを遮断して血圧を下げるα遮断薬の効果と副作用について解説します。
β遮断薬
β遮断薬とは、交感神経の活動を抑制して血圧を低下させます。自分の意思とは関係なく心臓がドキドキしたり、動悸がしたりするときがあります。このとき交感神経の働きが活発になり血圧が上昇していますが、この交感神経の働きを抑制して血圧を下げるβ遮断薬の効果と副作用について解説します。
利尿薬
利尿薬とは、腎臓に働きかけナトリウムの排泄を促します。血中の余分な水分が減り、血液の量が減るので血圧が下がります。また、利尿薬と他の降圧薬を一緒に使うことで降圧効果が増強されるのです。利尿薬には作用する尿細管の部位により3種類に分けられ、それぞれの効果と副作用について解説します。