血圧が高くなる原因の一つに、血液量が多くて血圧が上がる事が考えられます。これは、人間の体には血中のナトリウム(塩分)が増えすぎると体に必要な一定の量に調節する働きをする機能が備わっている為、水分を多量に摂り濃度を薄めます。その結果、水分が増え血管を流れる血液量が多くなり血圧が上昇してしまいます。

利尿薬は腎臓に働きかけナトリウムの排泄を促します。すると、血中の余分な水分が減り、血液の量が減るので血圧が下がります。また、他の降圧薬を使用していると、体液が増えてきてしますので利尿薬を一緒に使うことで降圧効果が増強されるのです。利尿薬は血圧を下げる薬として昔から使われいます。

利尿薬の種類と効果

利尿薬には作用する尿細管の部位により3種類に分けられます。それぞれ血圧を下げる効果に特徴があります。

サイアザイド系
尿細管でナトリウムの再吸収を抑え、循環血液量を減少させる働き。カルシウムの再吸収も促進するので骨粗鬆症の予防にもなるため、なりやすい高齢女性に使われることがあります。ですが、腎臓の尿細管で作用する薬なので、腎機能が低下していると効果が期待できないようです。重い副作用はないとされていますが、血中のカリウムが少なくなる低カリウム血症や尿酸値が上がることがあるようです。
ループ利尿薬
ヘンレのループといわれる部位に作用し腎臓にNaC1が再び吸収されるのを防ぎます。降圧剤効果はそんなに高くないため、サイアザイドのほうが良く使用されますが、腎機能が低下している方にも使える薬です。副作用として低カリウム血症の他に高血糖、高尿酸血症があげられます。
カリウム保持性利尿薬
カリウム保持性利尿薬は高血圧の方に第一選択薬としては使用させる事は少なく、いくつかの降圧剤を併用してもなかなか血圧が下がらない高血圧の方によく投与されます。アルドステロンホルモンの作用をブロックすることで腎臓からのナトリウム排泄を促し、血圧を下げるお薬です。副作用として高カリウム血症があげられます。

利尿薬の副作用

利尿薬は最も古くから使われ、効果が確実なので、海外でも多く使われている薬りです。利尿薬は少量であれば重い副作用はありませんが通常より多くとり過ぎると、尿として水分が出すぎ脱水症状になることもあります。

ですので、夏場の薬の量は、汗などで水分が出る事も考慮し薬を減らす方もいます。その他に、尿酸値が上がる事があったり、糖代謝、脂質代謝を悪化させてしまうので、糖尿病や脂質異常症、メタボリックシンドロームの方に使用するのは注意が必要です。

また、カリウム保持性利尿薬以外の薬では、血中のカリウムが少なくなる低カリウム血症の症状、筋肉低下、筋肉痛や疲労感などの症状がある場合があります。




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高血圧の薬の種類

カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬とは、動脈の血管にある平滑筋にカルシウムイオンが流れこまないように、通り道を塞ぐことで血管を拡張させ血圧を下げる働きをする薬です。またカルシウム拮抗薬は、血圧を下げるだけではなく血流の流れも良くすることで、狭心症や心筋梗塞などの疾患の予防にも効果があります。カルシウム拮抗薬の効果と副作用について解説します。
ACE阻害薬
ACE阻害薬とは、血圧を上昇してしまうアンジオテンシンⅡを作るACEという酵素の働きを阻止する薬です。アンジオテンシンⅡという物質は、血管を収縮させたり腎臓でのナトリウムや水分の排出を抑えて血液量を増やす作用があるため血圧を高くしてしまうのです。ACE阻害薬の効果や副作用について解説します。
ARB拮抗薬
ARB拮抗薬とは、アンジオテンシンⅡの働きを阻害し、血管を拡張させ、同時に水分や電解質を調整しながら血圧を下げる働きをします。ARB拮抗薬は高血圧の治療に単独で使われることもありますが、カルシウム拮抗薬や利尿薬と併用して使われることもあります。ARB拮抗薬の効果や副作用について解説します。
α遮断薬
α遮断薬とは、自律神経に働きかけ血圧を下げる薬です。交感神経に刺激が加わるとα受容体でその信号を受け取り、それによって心臓が活発に働き、血管が収縮して血圧が上がります。血管収縮の働きに関わるα1受容体の動きを遮断して血圧を下げるα遮断薬の効果と副作用について解説します。
β遮断薬
β遮断薬とは、交感神経の活動を抑制して血圧を低下させます。自分の意思とは関係なく心臓がドキドキしたり、動悸がしたりするときがあります。このとき交感神経の働きが活発になり血圧が上昇していますが、この交感神経の働きを抑制して血圧を下げるβ遮断薬の効果と副作用について解説します。
利尿薬
利尿薬とは、腎臓に働きかけナトリウムの排泄を促します。血中の余分な水分が減り、血液の量が減るので血圧が下がります。また、利尿薬と他の降圧薬を一緒に使うことで降圧効果が増強されるのです。利尿薬には作用する尿細管の部位により3種類に分けられ、それぞれの効果と副作用について解説します。