私たちの体には動脈と静脈がありますが、動脈の役割は心臓から送り出される血液を体の隅々まで届ける血管のことです。血液には、細胞の代謝に必要な酸素や栄養素が含まれておりこれを送り届ける血管が動脈のです。血液をスムーズに届けるために動脈はしなやかで柔軟性があり効率よく血液を循環させるように出来ています。

健康な状態であれば動脈が簡単に詰まることはありません。また血圧が高くなって強い圧力がかかっても破れるようなことはありません。ところが動脈硬化が起こると古く劣化したホースのように動脈が硬くボロボロになってしまいます。動脈硬化とは、血管の柔軟性が失われ脆く壊れやすい状態のことを言います。




スポンサーリンク



スポンサーリンク

動脈硬化が与えるダメージ

動脈硬化は老化現象の一つですが、年齢とは関係なく生活習慣病でも発症します。動脈硬化が悪化すると【血管が詰まる】【血管が破れる】というダメージを体に与えます。

 ●脳の血管が詰まれば脳梗塞
 ●心臓の血管が詰まれば心筋梗塞
 ●脳の血管が破れればクモ膜下出血
 ●心臓の血管が破れれば大動脈乖離

このように動脈硬化が悪化すると血管が破れる・詰まるという命に関わる様々なダメージを与えます。しかし大きなダメージを与えるまで動脈硬化が悪化するには、相当な時間をかかります。動脈硬化の怖さは初期の段階から徐々に体に悪影響を与えているということです。血管が詰まるまで動脈硬化が進む前に、血管が少しずつ細くなってゆきます。

血管が細くなると血液の循環が悪くなり細胞へ酸素や栄養素をスムーズに運べなくなると心臓は圧力を高めて血液を送り出し細胞へ酸素と栄養素を届けようと頑張ります。頑張った結果として普通の状態でも血圧が高い状態が続くのが高血圧です。また動脈硬化は毛細血管にダメージを与えます。

毛細血管が詰まったり細くなると細胞に酸素や栄養素が充分に届かなくなります。その結果、細胞の代謝がスムーズに行われないために体のあらゆる機能が低下してきます。肝臓や腎臓などは毛細血管のかたまりで出来ていますので、影響を受けやすい臓器でもあります。このように血管のダメージが、あらゆる機能を低下させるので動脈硬化は恐ろしい病気なのです。

動脈硬化の原因とメカニズム

もともと動脈硬化は老化現象の一つですから、誰でも歳を重ねれば多かれ少なかれ動脈硬化は進行します。それを表す一つの指標が血管年齢です。まだ若いのに血管年齢が60歳と言われる人は、本来60歳の人の血管の状態に近いということです。ところが近年では、老化現象とは別に動脈硬化が進行するケースが増えています。食生活の乱れや運動不足など生活習慣が原因の動脈硬化です。

悪玉コレステロールや中性脂肪が動脈の血管内壁に付着し粥腫(じゅくしゅ)ができ血管の内壁が狭くなることから動脈硬化がはじまります。しかし悪玉コレステロールも中性脂肪も本来は体の中で大切な働きをしているのです。通常であれば問題を起こすものじゃないのに極端に多く摂取してしまうために体内で調節が効かなくなった結果、血管に付着するようになったのです。

その主な原因は、動物性脂肪が多い食生活にあると言われています。悪玉コレステロールや中性脂肪は、動物性脂肪に多く含まれるため食べ過ぎると血液中の量が増えすぎて処理できなくなるのです。最近のテレビCMでは、サプリの宣伝が増えましたが、ほとんどが青魚のDHAやEPAさらにはアマニ油などのオメガ3と言われるサラサラ成分といわれる脂質のサプリメントです。

それだけ多くの人の食生活は、動物性脂肪を摂り過ぎているということです。つまり動物性の脂質は体内に溜まりやすく、動脈硬化を引き起こすだけでなく、肥満やメタボリックシンドロームの原因にもなっているのです。また食生活で動物性脂質を取り過ぎる一方で、運動不足も原因の一つとされています。体を良く動かす方は、少しくらい食べ過ぎてもカロリーとして燃焼してしまうため体内に蓄積するようなことはありません。

過剰に摂取した上に運動もしなければ、すべてが体内に蓄積されてしまいます。偏った食生活と運動不足・・・まさに生活習慣病の2大テーマです。ここに血管を収縮させる喫煙や中性脂肪を増やすアルコールの摂取が加われば更に動脈硬化は加速します。ほとんどの日本人は、心当たりがあるのではないでしょうか?

動脈硬化の治療方法(薬物治療と外科的治療)

動脈硬化が恐ろしい病気の原因になることは理解できたと思いますが、若くて健康な血管年齢にするためには動脈硬化を起こさない生活をすることが必要になります。しかし、すでに動脈硬化が進行して重大な病気になる可能性が高い場合は、医師による治療が必要な場合もあります。そこまで悪化していなければ患者自らが、生活習慣を改善し動脈硬化を起こさない生活を心がけることで改善できます。

血管内にできた粥腫(じゅくしゅ)が大きくなり血管を狭くして血流が悪くなっている場合は、放置するとやがて血管が詰まり、その先へ血液が流れなくなってしまいます。詰まった先の細胞に血液が流れないので、細胞自体が壊死してしまいます。心臓の冠動脈が閉塞すると心筋梗塞を起こし生命が危険な状態に陥ります。このような場合は、カテーテルで血管拡張をして血液の循環を回復させたり、バイパス手術によって血液を循環させるなど外科的治療が必要になります。

そこまで進行していない場合は、中性脂肪やコレステロールを下げる薬物治療が行われます。さらに血管が詰まるのを防ぐために抗血小板薬も用いられます。この薬物治療は、動脈硬化の原因である過剰な脂肪酸(中性脂肪やコレステロール)を下げるのが目的ですが、動脈硬化を治療する薬ではありません。あくまでも動脈硬化を起こさない生活を心がけることが、治療に欠かせない要素であることを忘れてはなりません。

食事療法で動脈硬化を改善

動脈硬化を改善するには、原因となる動物性脂肪(豚肉や牛肉の脂身やバター)を取り過ぎないような食事を継続することです。ラーメンやトンカツなど高カロリーで脂っこい献立は極力避け、栄養バランスを考えた食事をすることで、動脈硬化の改善や再発予防することができます。

中には勘違いして一切の脂肪分を食べないようにする人がいますが、これは間違いです。中性脂肪もコレステロールも必須脂肪酸といって健康維持には欠かせない栄養素で、体の中で大切な働きをしているからです。では、どんな脂肪分を食べればよいかと言うとオメガ3と言われるαリノレン酸、エイコサペンタエン酸 (EPA)、ドコサヘキサエン酸 (DHA)がお勧めです。

これらのオメガ3脂肪酸は、いわし、まぐろ、サンマ、鯖などの青魚や亜麻仁油やえごま油など植物油に多く含まれています。牛や豚などの脂肪は常温で白く固まりますが、オメガ3脂肪酸は常温でもサラサラして固まらないことから、サラサラ成分とも言われています。

血液中のコレステロールを減らすだけでなく、健康を維持するためにも欠かせない栄養素なので、積極的に食事に取り入れるようにすると動脈硬化を未然に防げます。

運動療法で動脈硬化を改善

また食事で脂肪の過剰摂取を心がけると同時に日ごろから小まめに体を動かすようにしましょう。あきらかに運動不足という場合は、インターバル速歩やウォーキングなど有酸素運動を毎日少しずつ行うような習慣を付けることが大切です。有酸素運動は酸素を取り入れながら体を動かすので、脂肪を効率よく燃焼してくれます。

余分な中性脂肪やコレステロールをデトックスし動脈硬化を改善しながら肥満やメタボリックシンドロームを予防します。さらに心肺機能を高めるため体の新陳代謝を促進する効果も期待できます。有酸素運動をした後は、良質のアミノ酸やタンパク質を摂取するようにすると筋肉や細胞を活性化します。

このように動脈硬化の改善は、食事療法と運動療法を併用することが大切です。最後に注意点ですが、アルコールは体内で分解され中性脂肪となりますので、中性脂肪が高い人は、飲酒をやめるだけでも中性脂肪を下げることができます。またタバコのニコチンは、血管を収縮させダメージを与えるので禁煙することをお勧めします。




スポンサーリンク


高血圧の原因と改善!生活習慣の改善ポイントを見極め一つ一つ的確に見直す方法

高血圧の原因は、他の病気が原因で血圧が高くなるケースと生活習慣が原因で血圧が高くなるケースがあります。生活習慣では、食生活、運動不足、塩分の摂り過ぎ、喫煙、ストレス、遺伝など複数の原因があります。それぞれの具体的な改善方法について解説します。

血圧を下げる運動を始めるなら、ストレッチとインターバル速歩が究極の組合せ!

運動で血圧を下げるには、有酸素運動が良いと言われますが本当でしょうか?私が実際に試して一番効果を感じた方法は、ストレッチとインターバル速歩の組合せです。漠然とした有酸素運動より高血圧の原因を的確に改善できる血圧を下げる運動のやり方を紹介します。

血圧を下げる食べ物は危険?血圧が高くなる食べ物を食べない方が重要では!

血圧を下げる食べ物を探しいるようですが、その考え方は危険かも?降圧剤でも血圧を下げるだけで高血圧は治療できません。血圧を下げる食べ物で高血圧を改善&予防したいなら、血圧を高くする食べ物を排除した方が効果が期待できます。

血圧を下げる運動を始めるなら、ストレッチとインターバル速歩が究極の組合せ!

運動で血圧を下げるには、有酸素運動が良いと言われますが本当でしょうか?私が実際に試して一番効果を感じた方法は、ストレッチとインターバル速歩の組合せです。漠然とした有酸素運動より高血圧の原因を的確に改善できる血圧を下げる運動のやり方を紹介します。

血圧を下げる飲み物とは?血圧低下作用のあるお茶やトクホが高血圧対策におすすめ!

血圧を下げる飲み物は、毎日飲めるお茶と意識して飲む特定保健用食品です。どちらも血圧を低下する働きの成分が高血圧を予防します。ここでは血圧を下げる代表的な飲み物と含まれている成分を分かりやすく解説します。